今、ワークハウス雲では・・・

★ 秋も深まってきました。今年は栗の実がいつもの年より早く採れましたが、粒はあまり大きくなかったので、ちょっとがっかりしました。でも、たくさん採れたので、500グラムずつ袋に詰めて、フリーマーケットで売ることができました。
★ 9月のフリーマーケットでは、町内のお母さん方が手作りのコロッケも売りました。フリマのご縁で、商店街のお母さんたちと親しくなることができましたが、その事がきっかけになって、「『雲』の母ちゃんの会」というのができました。今年の春に一緒にじゃがいもを植えて、無農薬で育て、
 秋には一緒に収穫をしました。お母さん方は、そのじゃがいもで無添加のコロッケを作り、私たちのフリーマーケットで販売した、というわけです。町のお母さんがたは、一関との合併によって、前より元気がなくなった町に活気を呼び戻そうと、「食育」の運動を始めたのですが、それとワークハウス雲のフリーマーケットの活動が合体して、「『雲』の母ちゃんの会」ができあがりました。
 最初は、思いもかけない申し出にとまどいましたが、「雲」が認めていただけるようになったことに喜び、快く承諾のお返事をしました。これから、どんな展開になるのか楽しみです。
★ 昨年度まで「雲」に籍を置いていたO・Mさんが、状態が悪くなったということで、また通所することになりました。以前は、籍はあるものの休んでばかりで、みんなが忘れた頃にひょっこっと来て、また休む、という調子でした。「自分は病気じゃない」という意識が強く、「雲」を縫い物や編み物を教えてくれる所ぐらいにしか考えていなかったようです。その反面、精神的な問題は大きく、しょっちゅう電話をかけてきては、ながながとしゃべり続けていました。働こうという気持が強く、派遣会社に登録して仕事に行くのですが、いずれも長続きせずにいました。ところが、今年になってから、道の駅での仕事に行って2ヶ月も続いたそうなのですが、そのあと調子が悪くなり、
 問題行動が多くなってしまったそうです。こうなってしまって初めて、彼女は渡邉としっかり向き合うことができ、その話の内容からわかってきたのは、問題の根っこは幼児期にあるという事でした。3〜4歳の頃、彼女は帯状疱疹になっていますが、それは子育てに関して対立する母親と祖母の間にはさまって苦しんだ結果だったようです。帯状疱疹は治りましたが、心に残った傷はそのままで、小学校、中学校、高校と、人間関係に影を落としてきたように思われます。「ワークハウス雲に通いたい」という本人の希望があり、満杯のワークハウス雲ではありますが、ちゃんとお医者さんに通って、薬を飲むことを条件にして、再び引き受けることにしました。
★ 秋の小旅行は、車で「秋田ふるさと村」に行きました。紅葉にはまだ早かったのですが、山々の上の方は、だいぶ色づいていました。びっくりしたのは、岩手から秋田に抜けるのに、トンネルを20近く通らなければならなかったことです。ふるさと村の中のワンダーキャッスルでは、トリックアートを楽しみ、特にエイムズの部屋では、人間が大きくなったり小さくなったりする不思議さに興奮しました。とても良い天気だったので、気持ちの良い一日を過ごすことができました。この日はS・M君の誕生祝もかねていたので、昼食の時にはみんなでお祝いをしました。